2014年03月05日(水)

夏の暮らしの工夫

夏になると電力の需給対策で、企業、家庭とも節電することが習慣づいてきていますが、夏の暑さに対しては身にしみて電気の有難さを感じると同時に、住まいの設計のあり方そのものが問い直される、いい機会になるかもしれません。

有名な徒然草の一説に「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。」という文章があります。どういうことかと言うと「家のつくり方は、夏のことを考えてつくるのがよい。冬ならばどんなところにも住めるからである。暑いときのつくりが悪い家は、我慢ならない。夏のすごし易さを優先して風の流れを取り入れるのが日本の家の基本です。冬こそはどこで暮らしても何とかなるが、夏に蒸し暑い家だけは耐え難い」と徒然草は続きます。

量販店などでは、急激に夏のグリーンカーテンに使われる資材が売れています。ゴーヤネット、朝顔ネット、ヘチマやひょうたん等、よく昔から使われていた手法です。

人が暮らしてきた知恵は本当にすばらしいものが多くあります。そして常に自然に逆らわずに、どのように共生し、逆に取り込んでいくか・・・改めて考えてみれば、楽しさも生まれてきます。

クールシェードという人工繊維でつくられた日除け商品が注目され非常に売れています。遮光で紫外線をカットすると同時に、温度を8度近く下げることができます。シェードの下に行くと涼しく感じるのは、熱い空気が生地の間から抜けていくことがそのポイントの一つかもしれません。この発想は、すだれやよしずの夏の遮光の役目を人工的につくった商品ですが、今年も大いに活躍しそうです。室外機を大きくカバーしてみると、消費電力量が最大30%下がるという結果も出てきています。

いずれにしても、夏の状況を考えて先人の知恵を生かした色んな工夫を住宅と庭に対してエコな暮らしの設計してみるチャンスです。夏の暑さこそ、人の知恵を発揮できるいい時かもしれません。