2014年02月03日(月)

ガーデンの二つの世界

日本では里山とつながったところに家を立て、その一部に庭を造り背景の山などを借景とする造園は古くから親しまれ、日本の文化にしっかり根ざしていました。ところが、ヨーロッパのように城壁をめぐらしその中に楽園を作るガーデンの世界は、洋風の建物や文化が日本に取り入れられる中、その建築様式とともに庭も変化していきました。

海外では一般的にガーデンは大きく二つに大別されます。一つは植物の好きな方のボタニカルリビングガーデンスタイル、そしてもう一つはリゾートするような楽しみ方を庭でおくりたい人たちのためのリゾートリビングガーデンスタイルです。

特にリゾートリビングガーデンスタイルは、まさに自宅がリゾートホテルかのような寛ぎ感あるデザインです。室内はリビングやダイニングと、テラスガーデンとは、線で結ばれています。多くは室内とガーデンの間をフォールディングドアで仕切られています。そのドアを開放したとき、ダイニングやリビングルームとテラスルームがオープンなり一体の部屋になった5thROOMの発想を取り入れています。

5thROOMの特長である大きな庇(子屋根)は建築設計の段階から設けられ、そしてその庭の外を囲う壁面からはウォーターフォール(水による壁泉)が設けられたり、たいていの家には小さなプールを設け、更に室内と高低差のないデッキで外に延長し、その上にファニチャーを置き、その下には,ダイニングテーブルやバーベキューやガーデンファニチャーを設けられています。

そして極めつけは一日に2つのガーデンの顔を作るガーデンライトです。ただ明るく照らす照明でなく、デッキのライト、テラス屋根の上からのペンダントライト、ウォーターフォールには水の流れや揺らぎを映し出すアップライト。大きなガーデンポットは小さなクロスライトできれいに浮かび上がり、デッキのステップやアプローチには足元のライトが光り、水の中からはアンダーウォーターライトや水を浮かばすウォーターサイドライト・・・。壁にはアップライトが樹木を照らし、シルエットに見せたり壁に影を見せるシャドーライト。まさに昼間のガーデンの顔とは様変わりします。

光は人や庭や暮らしまで揺らぎをもたらしてくれます。この光が実はこれからの大きな市場になっていくのです。海外に旅行に行かれたり、リゾートホテルに泊まられたり、素敵なレストランでの光の演出の素晴らしさに人は感動し、価値を感じお金を払われます。また光は人の安らぎを与え、人の心の癒やしとして大きな役目をはたします。

これからは屋内の光の演出だけでなく、その延長線上の庭を住まいとして捉え、そこにガーデンの光の演出を総合的にデザインし提供していくことが大事な条件になるのではと思います。

そしてそれにより、お客様に生活価値、資産価値、地域価値の3つの価値をもたらし、厳しい住宅産業の中で生き残り、成長へつながるための大事な武器にガーデンの光がなるのではないでしょうか。

2014年01月21日(火)

LEDのガーデン照明

LEDなどを使ったエコ照明が注目されています。ライト(照明)の光源は白熱電球を使うと、90%が熱になってしまいます。この元は、日本の京都の竹を使ってエジソンが発明した電球です。それから蛍光灯に変わり、90%が光になるLEDの発明が時代を大きく変えていくことになりまました。

エネルギー問題が出ている中、ひとつは省エネ。もうひとつは創エネ。そして蓄エネです。この3つの中で、まずできそうなことは省エネをすることです。LEDの寿命は約40000時間、白熱電球はなんと約2000時間で単純に20倍長持ちします。そして、さらに電気代は約90%減りますから経済効果は抜群です。

ガーデンでも屋内照明同様、LED(発光ダイオード)の照明が大きなメリットをもたらします。さらに、それをローボルト(低電圧)式にして、夜になれば自然に光が点くセンサースイッチにタイマーを付け、ワット数を下げると効果は抜群です。

ガーデンのライトは足元を照らし、きれいなところにスポットライトで光を当てることにより、より情緒性が上がりまた足元の安全にもつながります。エントランスの一部に従来の100ボルトの照明は必要かもしれませんが、それにも比較的安価なLED照明が発売されました。そのライトは光源を交換できるタイプですので、いざ何かあったときに光源を簡単に交換もできます。

単純には、照明は一度設置すれば、従来電球では交換、交換の連続になりますが、外構照明では交換がなかなか難しいことも多くあります。一日あたり夕方から6時間つければ、20年近い交換が不要になってしまいます。今、LEDの判断をすれば、次の交換は20年先になる・・・すごい時代が来たものです。LEDの光る表札もありますし、デッキにはLEDのデッキライトもある。階段には足元の安全を促すステップライト・・・さらにスポットライトに至っては今までハロゲン電球でないと明るさ的に難しいものも、従来の15W相当の光を3WのLEDで用を成す優れもののLEDスポットライトもできています。

今注目のソーラーパネルをダイレクトに照明につなげる“ソーラーガーデンダイレクト”という商品などが話題沸騰です。2Wや4WのLEDだからたくさんつけられ、無日照でも三日間以上つきます。

玄関の光がやさしく帰りを待ち受けてくれ、庭の光が安らぎやメルヘンチックな空間をかもし出す・・・。素敵な暮らしをデザインしていきたいものです。省エネはこれからの基本中の基本にますますなっていくでしょう。

2013年12月20日(金)

ガーデンの光のテクニック

5thROOM『五番目の部屋』は、屋内のそれぞれの部屋とそれぞれの外の空間を一つにしたときに生まれる空間です。例えばお風呂場も窓を透明なガラスで開放的にし、外の庭をライトアップしたり、またウォーターフォール(簡単な滝)をつくりそこの動きに光を当て幻想的なお風呂が実現できたら、その価値は生活者に最高の暮らしを提供できます。屋内の空間だけでは家庭という空間は未完成な提供になります。カーポートや植栽や屋内からのアプローチを考えれば、同時に庭やエクステリアの設計がコンセプトや基本設計の段階からできれば理想的です。

いくつかのライトの基本をご紹介しましょう。まずは、「アップライティング」です。とても幻想的なライティングの方法です。私達が日中に見るものとは、対照的な印象を与えます。ガーデンの中での象徴的な物を照らしたり、壁に影を作ったりするときに使います。このライティング方法は、アップライトや地中埋め込み型ライト、アクセントライトがこのテクニックを適用できます。

それに対してクロスライティングは、どこから見ても均一に照らし光が照らし出されているように見せるテクニックです。アップライトやダウンライトの両方に適用できます。このライトは大きな木の最上部まで照らし出すのにも使えます。

それからダウンライティングです。日常におけるほとんどの照明(例えば太陽、月、星、室内、屋外照明など)がダウンライトです。またパスライティングがあります。一般的に、歩道、庭、そして花壇のライティングに適しており、むらのない光を創り出します。私道や歩道の外側に一定の距離を保って設置します。足元は、光の連続的な美しさをつくると同時に、人の歩く安全を保つのにも効果があります。これはほんの一部のテクニックで、シルエットに見せたり、陰を見せたり、壁の凹凸を見せたり、湖面に光や景色を映したり、階段やデッキ、ガーデンのそれぞれの部屋を。あるときは実用的に、また機能的に、そしてメルヘンチックに、そして幻想的に・・。

多くの光は後付けになります。庭ができてから、作りこみながら、またリフォームしながらになり、長期住宅の暮らしのお手伝いをしていける工事店でないと、難しいことが多いです。そして光を取り入れるには、家と庭のバランスをきちんと計算し、その暮らしを創る空間スペースの基本設計が何より大事です。まさに家の中の部屋と同じような、5thROOMは「屋根のない家」と言ってよいと思います。ハードからソフトへ、“モノ”から“こと”サービスへ、あればいいからこだわりへ、と時代は着々と求めるものを変えてきています。

2013年12月18日(水)

ガーデンの光の基本機能

家庭の基本は『家』と『庭』からできていて、その基本的な考え方は「LIVING IN THE ROOM ─ 部屋で暮らす」と「LIVING IN THE GARDEN ─ 庭で暮らす」この組み合わせの快適性をいかに作るかが建築設計の大事な要素になります。リビング、ダイニング、キッチン、ベッドルームの延長線上のそれぞれに、5thROOM「五番目の部屋」があります。折れ戸(掃き出し窓)を締めれば、それぞれの元々の部屋。すべて開放して外の空間と一つの部屋になったときにそれぞれの「五番目の部屋」が生まれます。例えばリビングルームとテラスを一つにして、自然と呼吸し、開放的なリラックスした空間です。その昼と夜の2つの価値を創るときの大きな条件が光でなのです。

黄昏に浮かび上がる幻想的な庭。やがて庭に夜のとばりが下りる頃、眩い光は更に輝きを放ちながら、家族の暮らしを美しく照らします。昼間の喧噪を忘れさすような静寂の空間で、大切な人と静かに語らう・・・。星空を天井にゆったり心行くまで思索にふける。灯がもたらすのは、昼とはまた違う夜ならではの庭での暮らし方です。しかしこのライトも基本のテクニックを理解していないと、それはDIYにも劣るものになってしまいます。

ガーデンの夜の光には、大きく五つの機能に分けられます。1.美観 2.機能性 3.安全性 4.防犯 5.価値です。美観とは昼間の庭は夜に存在感を失くします。家も、庭も昼間にないようなライトアップで美しい景観を作り出します。二つ目の機能性は、多くの人は一日中仕事に費やし昼の庭を平日楽しめません。多くの人が庭の部屋からの延長線上と考えています。庭照明は夜の活動場所を広げます。三つ目の安全はアプローチ、階段、低い位置のチェーン、花や起伏のある場所、アプローチの足元など大変効果的です。訪問者は何も分かりません。絶対条件です。また誤って断線しての感電にはローボルトライトが安全で、後でも自由に動かせます。四つ目の防犯です。庭照明は不審者に対して不法侵入を思い止まらせます。明るく照らし出された家は不法侵入を防ぐ効果があります。視覚的に楽しめる庭照明は近隣の人に注目されることで、不法侵入を未然に防ぐことが出来ます。五番目の価値について、上記の美観、機能性、安全、防犯の組み合わせにより家と庭の価値が高まります。

庭照明を取り入れることで庭は大きな価値を持ちます。庭の照明はこれからのトレンドである生活価値を上げ、そして資産価値も、そしてその周辺の地域価値も上げ、すばらしい街づくりにもつながっていきます。

2013年12月13日(金)

ガーデンの光の世界

元々ガーデンの光には、100Vの光と後付けの安全な12Vのローボルトライティングの2つの光があります。特にこれから必要なのが人を癒やし、足元を安全にし、省エネまで考えたローボルトを中心とする光です。日本人は工業国として、ものづくりや物にとらわれることが多いです。しかしその器具の光は、室内のライトでもお分かりのように、光のテクニックが重要になります。

室内の光が一室多灯化のなかで、その延長線上の5thROOM(五番目の部屋)の部分の照明の市場が広がっています。デッキの床照明や、上からのペンダントライトも、そしてスタンドライト、コーナーのライトなど、中間領域のテラス部分の照明も随分と充実してきました。またその先のガーデンや塀やエントランスの外構、そして植栽の照明など限りなく光の空間は広がっていきます。

その効果は、決して心地よくするためだけでなく、人が歩くアプローチでは安全や安心、また泥棒などのセキュリティーにも大いに役に立ちます。疲れて帰ってきた我が家で明るいガーデンのやわらかい照明は、温かく迎えてくれる光の『お帰りなさい』です。

そしてどんないい照明器具を使っても、大事なのはそのコーディネートです。その光のテクニック、目的や空間が大事な役目を引き出します。庭におけるランドスケープであるガーデンスケープライトは、日中の景観を幻想的、神秘的、ロマンティックに変貌させ、夜の庭を美しく演出することができます。

夜に光を当てることにより、暗がりで見えにくくなる景観を魅力的に演出でき、木々の色や質感や、自然の枝に揺らぎを持たせ、その影やシルエットはさらに幻想の世界を創り出します。さらに柔らかな光はアプローチの花を美しく照らし、人にとっても安心安全な通路としてつくれます。また、壁を照らすさまざまなウォールライトは人目を引き、庭の水や滝や流れも、光により変貌します。まさに昼間のガーデンの価値と夜につくれる価値の2つのガーデンの価値をつくれるのです。

家から庭へ・・・それは暮らしだけでなく、人の感動も設計し、暮らしの価値を総合的に提供することができ、あれば良いからこだわりや感動への価値に結び付けます。家の暮らしと庭の暮らしの「家庭」を提供するには、庭の光を基本条件にしないといけないでしょう。