2014年02月17日(月)

スマートハウス

昨今の電力事情や省エネからスマートハウスという言葉が盛んに話題になっています。スマートハウスは住宅内の情報を消費者のコントロール化で地域社会と共有する仕組みで、その情報を基にエネルギーなどの需要と供給情報を活用し、賢くエネルギーが使用、制御される仕組みがスマートハウスでです。

このスマートハウスにはスマートメーターが必要で総合的に利用されると、エネルギーの最適化、快適な住居環境の実現、そして新たな付加サービスが実現していくようです。

ここで大事なのは、外部空間との関係です。数字には表せないが、家の中を風が通り、落葉樹木が日陰を作り、冬の日差しを通し、またビオトープや水辺で自然の環境を作り、ひさしを設けることにより、日陰とその下でのリビング空間になり、その5thROOMでの暮らす時間が省エネにもつながります。

外の断熱のようにクールシェードというヨシズ効果のようなのを取り付けるだけで、7度近く温度が下がります。水を含んだ植物を植えることによりさらに、直射日光の照り返しも少なく、特にグリーンカーテンなどは心地よく季節をかもし出します。

このように、スマートハウスの効率性をコントロールするようなものには、経済性を計算した設計の高気密高断熱や多種多様な技術はありますが、大事なのは暮らしの楽しさ、快適性、また自然にやさしい暮らし方や環境に配慮した考えが大事です。縁側での夏のそよ風に触れながらスイカをほうばり、風鈴の音を楽しむ。金魚が睡蓮鉢で涼しそうに睡蓮の葉の下で姿を見せ、団扇がゆっくりと時をあおぐ。屋内の暮らしと屋外の暮らしを一つの部屋にすれば、そこは5thROOM(五番目の部屋)として、最高のスマートガーデンとハウスのスマート家庭(ハウス)を演出できると思います。

目的ばかりに目をとらわれて、人としての大事なものをなくさないスマートハウスの考え方であって欲しいと願うこの頃です。

2014年02月12日(水)

ローズガーデン2

昨年のバラのシーズンには、多くの場所でバラを中心としたガーデニングフェアーが開かれました。西武ドームでは「国際バラとガーデニングショウ」が盛大に開かれ、また、九州のハウステンボスでは100万本のバラの花が飾られ、自慢の地植えのバラも公園やホテルに所狭しと並んでいました。何キロもある運河沿いに垂れるように咲き誇るつるバラや、アート風の大きなオベリスクやアーチのある宮殿を背景にしたバラの花の香りや色や姿に酔いしれるようにたくさんの来場で賑わっていました。

そんな時期に我が家の花々も咲き誇っていました。7年前の秋にバラの苗が届き、その日から家族の生活まで一変しました。土作りから、毎週のように家内と二人でガーデニングの日々が続きました。何気ない土や排水、日当たり、風通しを気になるようになりました。そして2年目には大きく伸びたバラを、まるで自分の絵のようにテラスの下に針金誘引していきました。そうすると、あっという間にアイスバーグの白い花々と甘い香りに満ちるテラスガーデンの空間が完成。その足元の宿根草や短年草の花々。

すべての植物は季節がくると芽を出し、葉をつけ、花を咲かせ、やがて落葉し季節の彩を感じさせてくれます。風が通り、その香は人々に癒やしをもたらせます。

この癒やしをもたらしてくれる条件がこの五感の庭です。人間には嗅覚、触覚、聴覚、味覚、視覚と五つの感覚が備わっています。これに、機能や便利や快適なエクステリア商品を組み合わすことにより、見違えるようなすばらしいガーデン空間に変わります。無機質なカーポートは私から見ると最もすばらしいバラのための骨組みとして使えます。とげの弱い方はモッコウバラ、香りを求められる方は、香り高いつるバラはいかがでしょうか。

このローズガーデンでは、体が持つ全ての感覚機能を有効に使い、植物をもっと身近に楽しむことができます。自分で丹精こめて育てたバラや植物だと家に帰っての感動がひとしお。みなさんも挑戦してみてはいかがでしょうか?

2014年02月10日(月)

ローズガーデン

第15回国際バラとガーデニングショウが昨年も西武ドームで開かれ、私たち庭チャンネルも出展させていただきました。会期中の2013年5月11日(土)~16日(木)6日間の間になんと22万人近い方々が訪れ、会場は熱気に包まれていました。たかだかバラ・・・しかし、このバラが何ともガーデニングに興味を持たせます。

私も以前は「バラがきれい」とか「バラに夢中になって」という言葉を耳にし、何がここまで人を惹きつけるのかと感じていたのですが、いざ自分も始めて、よくわかりました。私のガーデニングの話なのですが、家を建て、庭を造ったときに、もう問題は始まっていました。バラにとっての命は、まず土がすべてと言ってよいと思います。もちろん、排水や日当たりや風通しなどの条件が必要です。そして、壁を伝わらせたり、垣根に這わせたり、テラスに絡ませていったりとそれは創造的に、また病害虫や管理にも気を使います。花の咲く季節が来ると、そのおかげで香りよい花をいっぱいつけた時の感動は誰かに感じてほしい、見てもらいたい、また夫婦で味わいを共にし、そして、花の季節になると毎日何回と同じ狭い庭でも眺める・・・そんな季節の感動がバラかもしれません。

毎週日曜日には、針金と、ビニール帯を持ち、テラスの下にバラを伝わらせながら、添わせながらと、いつしかテラス一面の屋根がバラのツルで覆われてしまいました。庭先では、バラを主役としたときに脇役となるジキタリスやルピナスなどの宿根草(しゅっこんそう)を混植し、季節になると、まるでイングリッシュガーデンの写真集にでも出てくるかのような風景が演出できます。そういった意味ではこれまでの日本にないような新しいガーデンの有様を作ることができます。

この庭造りで学んだのは、庭は買うものでもなく、形づくって終わるものでもなく、時間をかけて夫婦で一緒に造りこんでいくことが、こんな幸せな庭の暮らしを一緒に作れるとてもすばらしい時間になりえることをこの庭造りで学びました。ガーデンは自然と人との調和を保ちながら、大切なことは季節ごと、年を重ねるごとにその表情が変わっていくという自然観であり、それに庭造りをする人も時間もとても重要となります。そのすべての基礎となる庭の設計の基本は土木であります。

家内と石やセメントの塊、また山土を掘り返し、家との境から2年かけて土作りからしたガーデンは、本来なら専門の方と家を建てる前から、狭くとも夢を育てる庭の設計はぜひとも事前に指導していただき、家庭菜園やバラ、花壇、山木、宿根草、そして花作りなどの趣味を仕掛けておいてもらえば、そのガーデンのデザイナーさんには、一生のお付き合いの中、その出会いに感謝し、家と庭の幸せな暮らしを提案していただき「ありがとうございました」を持ち続けると思います。

2014年02月08日(土)

菜園ガーデン

近年、世界的な家庭菜園のブームが続いております。ガーデンで特に大事にされているのがライフスタイルです。電気仕掛けの省エネや自動化や工業品質的な考えの家を追求されるかたわら、本来住み手にとって大事なのは、幸せ感、暮らし感、ゆとりや安らぎ、そして季節や自然との共生などが大事ではないかと思います。「暮らしのストーリー」が大事なのです。

アメリカでは激しい住宅競争の中、めざすは生活の質や環境や本物を求めているようです。中国から大量に輸入されたコピーまがいの中国ガーデニング製品の売場は閑散としていますが、ヨーロッパの有名なガーデンセンターは高い価格にもかかわらず、お客様でとても賑わっています。何よりもお客様の滞在時間が長く、商品というよりもガーデンのライフスタイルという目線で見ているということがわかります。

日本の園芸売場の主役は、圧倒的に家庭菜園でした。暮らしの中での家庭菜園。主役は夏の暑さに強いゴーヤやつるもの、きゅうり、トマト、なすび、庭は満ち溢れるように菜園に変わります。広さのあるところでは中庭を使った菜園、限られたスペースでも建物や塀に沿った細いボーダーガーデンやステップの間や隙間に植えられたアプローチ菜園、寄せ植え感覚で楽しみながら食べられるコンテナ菜園など、さまざまなスタイルがあります。玄関でもポット菜園でお隣さんとのコミュニケーションになります。エントランスから、プライベートガーデン、そしてテラスやポーチの下まであらゆるところに展開できます。最近では、「レイズドベッド」と呼ばれる植物を植え込む仕切りを木枠や色んなもので仕切った、中に防根シートを入れ、排水も考え、家庭菜園のミニ畑を作るのが流行っています。

このような中で一番大事なのは、この家庭菜園スタイルの基礎です。家庭菜園の暮らしの基礎は、良い土、排水、日当たり、そして屋内の暮らしとの生活の動線です。気が付いたら、外構はセメントばかりになってしまっていたり、ガーデンのリビングなんて動線を無視をしたレイアウト。すべての基本を設計するのはプロの業者です。今までのように工業的な価値が統べてかのような時代ではなく、個人の生活価値、幸せの価値、自然と共生、会話やコミュニチィーなど、文化型な庭暮らしへの大きな変化が世界中に広がり始めています。

2014年02月06日(木)

リビングガーデンスタイル

テラスルームを作るのであれば、ダイニングやリビングルームの延長線上を意識して作ります。これによって屋内の部屋と屋外の部屋が一体となった感覚が生まれます。

これからのガーデンスタイルには大別して「ファミリー」「ジャパニーズ」「ボタニカル」「リゾート」の4つの“庭の暮らし”が設計できます。中でも「ボタニカルリビングガーデン」は家庭菜園を基本として野菜を育て、収穫し、料理し、家族のコミュニケーションを大事に考える庭くらしです。

家庭菜園が好きな方は、その土にこだわり、バラや樹木やアプローチの間にトマトや子ねぎなどの野菜を植え込んでしまうぐらいです。食事やお茶の時間は、花の香りや緑のそよぎや鳥や虫の息吹を感じ取れるすばらしい感動の場になります。

反面、植物の管理が面倒で時間が少なく、ゆっくりリラックスしたいという方には、「リゾートリビングガーデン」がよいでしょう。できるだけ土は避け、ガーデンポットに植物を植え、噴水や小さくてもプールが設けられています。そして、つるもの植物が日影を作る。夕暮れ時にはやさしい色をしたガーデンライトが、静かに昼間と違う味わいを照らし出す・・・。そこはリゾート気分をしっかり満喫できます。

「リゾートリビングガーデン」の日本型は、省スペースで、風通しのよい壁の目隠しがあることです。リラックスできるファニチャーにウォーターガーデンの要素を加え、ローボルト式のほのかに光るガーデンライトを一室多灯にし、夢の世界を演出するのも良いでしょう。まさに「リゾートリビングガーデン」は、これからの5番目の部屋の代表であるような気がします。